こんにちは、バフェットソローです。
自分自身が”必要”な支出だと思っていることは、時代や場所や人によっては”必要”ではない(なかった)可能性があります。そのため、多様な価値観を知ることで”必要”としている支出を見直すことができ、節約に繋がると考えています。
これは、小手先的な節約方法ではなく、効果が出るまで時間がかかる方法です。
しかし、効果は広範囲かつ継続的であり、かつ、生活の満足度もほぼ下げない(むしろ上る可能性も高い)方法だと思います。
また、みんなと同じ行動・思考としていたら、同じ結果しか出なく、99%の人が達成できていないFIREを実現するためには、こういうみんなからのズレは必要になってくるとは思っています。
なぜ多様な価値観を体感・知ることによって節約になるのか?
多様な価値観を体感・知ることで、下記2つの理由により節約になると考えています。
- ”必要”と考えている支出を減らせる
- 価値観が客観視されるため競争的な支出を減らせる
”必要”と考えている支出を減らせる
よく、節約や投資の記事やYoutube動画で、支出を”消費・投資・浪費”に分けて、”浪費”を減らして”投資”に回すのが重要であると述べられております。
消費:生活に必要な支出。食費、家賃、日用品、家具家電
浪費:生活に必要のない支出。主に娯楽や競争の支出。お酒などの嗜好品、趣味、宝飾品
投資:将来の収入増に繋がる、または、将来の生活向上に繋がる支出。書籍、教育費、ツールの購入
”投資”を増やすことについては賛成なのですが、”浪費”についてはむやみに減らすことは無いと考えております。
私は心が豊かになっている”浪費”については減らす必要がないと考えており、むしろ、減らすべきは豊かさをもたらさない”消費”であると考えています。
これについては別の記事で詳細を書きたいと考えています。
”消費”は”必要”であるため、これを減らすには抵抗が生じると思います。ただ、絶対的に”必要”なのかは、再考の余地があるとすごく思います。
今”必要”であると考えているモノは、実は自分の”常識”であって本当は必要でないかもしれません。
”必要”と考えている支出をゼロベースで見直すことが節約に繋がると考えており、そのためには、価値観の多様性について”常識”を見直すことが節約に繋がると考えています。さらに、今までの”常識”を見直しているので、(最初は抵抗があるかもしれませんが、長期的には)無理のない節約になると考えています。
価値観が客観視されるため競争的な支出を減らせる
多様な価値観を知ることで、”比較・競争的な消費”について、本当にこれは価値があるのだろうか?と一歩引いた目線で見ることができ、競争的な消費から離れることができてくると考えます。
”あいつよりも良いものが欲しい”といった積極的な消費だけでなく、”これぐらいのレベルのモノを買わないと恥ずかしい”、”みんなこれぐらいは持っている”という消極的な消費についても当てはまると思います。
多様な価値観を知るには?
下記などがあると思います。将来の節約につながるとすると、これらは”投資”になりますね。
海外旅行・留学
特に日本と文化が大きく異る場所に行き、その現地の生活や風習に触れると、日本とは違う生活様式、価値観、持ち物について気づくと思います。観光地よりは、より現地の生活に近いモノを見たり体験するとより感じやすいかと思います。
読書
当たり前ですが、本によって色々な価値観や考え方について知ることができます。
内容から考えると、非常に安価ですし簡単に入手できるのでこれがまずおすすめです(図書館なら無料ですし)。漫画やフィクションについても、違う世界観を見れたりするので、これも個人的には良いかと思います(例えば、魔力が全ての価値、など)。
ただ、やはり”体験”が入ったほうがスッと腑に落ちる感覚があるため、”書籍+体験”がおすすめです。
歴史を知る
旅行では他の文化という横の広がりを知ることができますが、歴史を知ることで、横と縦の両方を知れることになると思います。
世界の過去だけでなく。日本の過去も知ることできることで、今の生活や風習で”普通”とされていていることが過去や他の社会では全く”普通”ではなく、他のことが”普通”でした。
今の日本の庶民の生活は、衛生的で、栄養もよく、異国の食べ物が簡単に手に入り、医療や薬にアクセスが簡単にでき、素早く移動でき、情報にも大量にアクセスできるなど、昔の王族よりも良い生活をしていることがほとんどだと思います。
(ただ、相対的な権威などはないため、そういう意味でもやはり競争的な消費は本当に無意味だなと思います。なかなか無くせないですが)
アルバイト・ボランティア
今まで経験したこと無いことについて、一時的な体験ができるので、こちらも多様な世界を知るには良い機会だと思います。
美術館・アートギャラリー
アートも、価値観やモノの見方に訴えてくるモノが多くあると思います。ただ、私もそうですが、感性もあるとおもいますので、万人向けではないかもしれません。
自分の趣味嗜好とは全然違う世界
人によって全く異なると思いますが、全然自分が興味関心がなかったことや、むしろ少し嫌であると感じていることを体験してみるのも良いかと思います。
”必要”な支出の見直し例
自分の実体験も踏まえて、”必要”だと思っていた支出の見直しの例を少し上げてみました。
個人的には、学生時代に東南アジア・アフリカを旅行した経験でかなり影響を受けています。本当に自分との”普通”の感覚が違ったので、何度も”常識”が壊れる感覚があり、それが非常に楽しかったです。
毎日3食違う多様なモノを食べないと行けない
今、季節や国を問わずあらゆる食材が手に入り、また、料理手法も中華、西洋、アジア、和食等様々あり、毎食違う多様なモノを食べるのは”普通”になっています。
ただ、それは流通と保冷が発達した現代の日本(や先進国・中進国)だから成り立っていると考えております。
時代や場所によっては、その土地で安価に取れるものや季節品、贅沢なモノは正月やお祝い時などでしか食べれず、普段は安価な同じものを食べ続けるというのは昔や他の国では”常識”である
アフリカのとある村に滞在したときでも、村一軒しかない食堂では2種類のメニューしかなく、それも、豆の煮たものと、その豆の煮たものに卵を入れたものだけでした(卵をいれると倍以上に値段があがりました)。
また、例えば、江戸時代の支出の内訳の一例のデータを見てみると、米だけで23.4%、塩・醤油・油・炭(炭は抜くべきですが)も入れると支出の69.6%もが超基本的な食材で占められています(食費内ではなく、全支出の中の割合です)。そのため、そのほかの野菜や魚や肉、ましてやデザートなどへの出費はかなり少なくなっていると想像できます。
(下記の記事でもう少し詳細に述べました)
テレビはXX型以上が”普通”
近年どんどんテレビは大型化してきていると感じます。そのため、”普通”のテレビのサイズもどんどん大型化してきていると感じます。今( 2020/12/26)、kakaku.comでみてみると、50インチ前後が主流のようです。
ただ、少し昔は20型のテレビで家族で見ていましたし、更に昔は街頭テレビでしたし、アフリカや東南アジアではテレビがある一般家庭は多くはありませんでした。
ちなみに、我が家では10型の防水テレビをダイニングテーブルに置いてみています。全然問題ないです。テレビを近くに置けば見れます。手元で見るスマホは大きくても10型以下ですし。
車は軽だと恥ずかしい
車を持っているだけでも
昔は移動手段は
ファミリー用住宅は3LDK 80m2以上が”普通”
ファミリー用の住宅で探してみると、80m3程度で3LDKであることが”普通”であり、ファミリーの人は大体それぐらいの大きさの家に住んでいる(住みたいと思っている)ことが多いかと思います。(ただ、最近の都心ではもう少し狭くなっていると思いますが)。
例えば、我が家はもっと小さく、Tiny Houseムーブメントが言われていますが、まだまだ世間には浸透されていないのか、”なんでそんなに狭い家なの?””子供が可愛そう”と言ったようなことを言われたりします。
しかし、もっと狭い家にもっと大人数で住んでいることが”普通”である(あった)世界もあります。
東南アジアやアフリカに行った時には、8-10畳程度の家で家族5人とか普通に暮らしていました。
また、例えば、江戸時代の長屋は土間と台所を含めて6畳ほどの広さであり、そこに3人家族でも暮らしていたようです。
庶民が暮らした一般的な長屋は6畳くらいの広さに部屋と土間と台所があり、そこに1人もしくは3人ぐらいの家族で住みます。
土間と台所を抜いたスペースは約4畳半でした。このスペースで寝食を行い、時には内職仕事もしていたようです。
https://yadokari.net/nagaya-yadokari-3/20667/
自宅で毎日お風呂に入る
これは日本では必要だと思う人が多いと思いますが、そうではない国や時代もありました。
シャワーのみしかない国も多くありますし(シャワーもない家庭がある国もありますね)、日本でも昔は自宅に浴槽はなかったですし、数日に一度ぐらいしか髪を洗わなかったようです。そのため、これも日本の”普通”であると考えています(お風呂は好きですが)。ちなみに、我が家は持ち家ですがシャワーのみです。
お金以外にも価値を図る指標はある
余談的ですが、豊かさや他の人との比較指標としてお金以外にも、首が長いほうが良い、高く飛べる、羊や牛の数、狩りが上手い、などなどあります。。。
最後に
あくまで、こうすべきということではなく、今”常識”だと思っていることは、場所や時代が変わると”常識”ではないということがあるので、今”必要”だと考えていることについて、広い視野から見つめ直せるようにすることが重要ではないかと思います。
もちろん、こちらの方がベターだと思うことはあると思いますが、その際にはそのためにかかっている費用に見合うのかどうかについても一考してみることも大切かと思います。
ではでは。
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