節約・投資の界隈では、「支出を”投資・消費・浪費”の3つに仕分けをして、浪費・消費を減らして投資を増やそう」という話が良く出てきます。
ただ、何となく、その区分では整理がつかないなーと感じていて、その理由として、もう一つの区分として”ドブに捨てたようなお金”(”ドブ金”とここでは呼ぶことにしました)があり、それを減らすのが先決ではないかと考えました。
支出の区分(投資・消費・浪費・”ドブ金”)
まず、よく聞く投資・消費・浪費の支出の3区分については下記のような支出であると考えています。
投資:将来の金銭・自分の生活の”豊かさ”(心も含み)を増やすための支出
消費:現在の自分にとっての必要と考える生活を送るための支出
浪費:現在の自分にとっての豊かな生活を送るための支出
これらは、現在または将来における、精神的または物質的な何かしらの”効用”をもたらしています。
これに対して、”ドブ捨てたようなお金”(ドブ金)とは、何の”効用”も生み出さない支出を意味しております。
”ドブ金”(ドブ捨てたようなお金)の例
無駄なお金として上げられやすい、風俗、キャバクラやホスト等の水商売、ギャンブル、ブランド品は、短期的であれ”楽しい”、”気持ちいい”、”ストレス解消”、”承認欲求”、”興奮する”などの、何かしらの心理面での”効用”があります(あると思っているからそれらに費やしていると思います)。
それに対して、”ドブ金”とは、”何の効用も生み出さない支出”ですので、例えば下記のようなお金です。
- 全く使っていないサブスク
- 既に持っていることを忘れて買った同じモノ
- 間違った日付で予約した宿・飛行機等のキャンセル料金(実体験あり。。)
- まとめ買いしたけど、余って捨ててしまったもの
- 格安Simの速度・容量範囲しか必要としていないのに3大キャリア通信を使う
- 全く同じ投資先の投資信託の中で、高い手数料のものを買ってしまう
- 紛失した物を買い直す
- まとめ買いしたけど、余って捨ててしまったもの
- 間違えて購入して返品・交換しない・できないモノ
- 必要な金額を超えた過剰な保険契約
蓄財のためには、消費や浪費を減らす前に、まず、これらの何の効用も生み出さないものを徹底的に減らすこと、減らすような生活の仕組み作りが最優先だと思います。
どうやって”ドブ金”を減らす?
まず、”ドブ金”を減らすには、①自分の”ドブ金”を洗い出し、②今払い続けているものを止め、③今後無くす仕組みづくりをする、というステップを踏むことで効率よく減らせると思います。
① 洗い出す
洗い出すステップは地味ですが重要です。
1. 固定費を全部洗い出す
2-1. 洗い出した固定費の中で、そのサービスを使用しているかチェックする
2-2. 洗い出した固定費の中で、そのサービスが今の自分のニーズに対して過剰でないかどうかチェックする
3. 家の中を収納も含めて一通り見渡して、使わなく無駄になっているモノがあるかどうか見てみる
4. この3ヶ月の生活の中で捨てたもの、売却したもの、キャンセル料を払ったものをリストアップしてみて、買う必要があったかどうか考える(思い出せるならもっと前も)
② 今現在支払っているものを止める・プラン変更する
ここで重要なのは、とりあえず一度辞めて・変えてみることです。
”やっぱり使うかも”、”一度は使ったことはある”、”以前はよく使っていた”という考えが浮かび、やっぱり継続しておこうかと頭を過るかもしれませんが、後で入り直すくことができることが多いため、まずは一度辞める・変更してみて、しばらくしてやっぱり必要だったとしたら戻せばいいだけです。経験上、ほどんどそんなケースはありませんでした。
③ 今後無くすための仕組み化
今まで払ってしまっているので”気をつける”だけでは防ぐのが難しいので、生じないように仕組み化してしまうのが良いと思います。
最初は面倒ですが、一度仕組み化してしまうと後で楽に支出が抑えれるため良いです。
”ドブ金”の種類によって仕組み化は違いますが、例えば、自分自身としては、下記のようなことをして減らしました。
仕組み化の例:
解約忘れのサブスクが多い場合
– カレンダーやリマインダーにサブスク更新日の前日を入れておく
– 少しだけ割高でも最初は短期契約(1ヶ月等)にしておく
まとめ買いで無駄にしてしまうことが多い場合
– リピート買いではなく、初めて買うものは、割高だとしても少量で買う
– リピートする場合には管理できるストックの範囲でお得になるように買う。
家の中で物を無くしてしまうことが多い場合
– 部屋を片付けて所有物を把握しやすくする、物を無くしにくくする
– モノの定位置を決める・ラベルを貼る
ストックしているのを忘れてしまうことが多い場合
– ストックの量を減らす (1-2個まで等決める、箱を用意して、この箱に入るまでとする等)
– 部屋を片付ける
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